息子が奥さんに泣きながら電話をしてきた。
内容は「さ、さ、財布がない」
普段放課後外に遊びにいかないのに今日は珍しくすぐに遊びにいっていたらしい。
お菓子を買うために財布をもっていったみたいだ。
普段もっていかない息子がこの日は偶然財布を持っていき、
さらには8千円という大金を財布には入れていたようだ。
子どもにとっては大金である。
この8千円はただの8千円ではない。
日々お小遣いやお手伝いなどで得たお金をコツコツ貯めて、
家族のプレゼントのために使おうと思っていた8千円だ。
財布を無くした場所へ急いで行くと、
そこには一緒に遊んでいた友達やその兄弟や近所の子が
一緒になって探してくれている光景があった。
6時を過ぎているにも関わらずだ。
この光景を見て息子の人徳と友達の心の優しさをしみじみと感じた。
結局1時間ほど探したが財布は見つからなかった。
公園には財布がなくなるような場所はなくほとんど触っていなかったので、
恐らく公園の近くを歩く人に盗まれた可能性が高いようだ。
その日の夕食の時間には、
- お金の大切さ
- お金を持ち歩くときには必要な分だけ
- 自分の近くに置いておく
この3つをお金の件に関しては話した。
しかし一番伝えたかったことを最後に伝えた。
それは、財布を無くしたときに周りにいた友達が
自分のものが無くなったかのように探してくれた行動のことだ。
この行動の優しさと有難さに気づいてほしかった。
そしてこの友達の存在は、日ごろの息子本人の日ごろの行いのお陰でもあるよ、ということも伝えた。
人生において周りの人たちとの繋がりというのは本当に大切だと思う。
このことに財布という代償は大きいかもしれないが、
気づけたことは本当に良かったなと思う。
これからも色んな経験をしていくと思うが、
その都度その経験から沢山吸収していってほしい。
息子よ少しずつ成長だ。
ではまた。